2008年05月07日

包囲の中の悲惨:サドル・シティはガザのようになるのか?

米軍によるサドル・シティ包囲下で住民に対する戦争犯罪が続いています。
包囲の中の悲惨:サドル・シティはガザのようになるのか?
ラニー・アミリ
2008年5月2日
CounterPunch原文

「彼らは今やサドル・シティを完全に包囲した。メディアはガザについて語っているが、サドル・シティも第二の「ラファー回廊」となっている。病院は死体で一杯だ・・・・・・占領軍は、物資搬入を全面的に禁じ、人道援助物資を運ぼうとするコンボイに向けて発砲している。人々は食料不足に苦しんでいる。占領軍はサドル・シティの市場を焼き払った」。
サドル派議員マハ・アル=ドーリ博士

「第三の蜂起を望んでいるのか?」
ムクタダ・アル=サドル

イラクのヌーリ・アル=マリキ首相が3月25日に開始したバスラ攻撃は大失敗に終わり、その波は流血の大波となって徐々に北のサドル・シティへと達した。ある政府関係者によると、300万人の人でごったがえすサドル・シティのスラムでは4月に900人が殺され、2600人が負傷したという。

先月、米軍とイラク軍がムクタダ・アル=サドルのマフディ軍を粉砕しようとしていた間、サドル・シティは実質上バグダードの他の地域から完全に孤立し封鎖された。サドル・シティからグリーンゾーンへのロケット発射を阻止するという名目で、米軍とイラク軍は戦闘を激化させ、犠牲者を増やして行った。

グリーン・ゾーンへの攻撃は基本的に象徴的な身振りにすぎず、それがアル=サドルとその民兵を攻撃するもっとも最近の口実として使われた。抑圧されたシーア派の間に彼は人気があり、それが、10月に予定されている議員選挙で、マリキのダーワ党とアブドゥル・アジズ・アル=ハキムのイラク・イスラム革命最高評議会(いずれも米軍の駐留継続を支持している)の共同支配体制を覆す恐れがある。アル=サドルはこれまでずっと、占領を終わらせるべきだと声を大にして呼びかけてきた。したがって、3月に米国副大統領チェイニーがイラクを訪問した直後にバスラでサドル信奉者への攻撃が行われたのは偶然の一致ではさらさらない。

同様に、サドル・シティからグリーン・ゾーンへ向けてマフディ軍が迫撃砲を発射したというニュースも驚くべきことではない。3月30日、アル=サドルは、8カ月前に自ら出した停戦命令を再確認する宣言を発表したが、それにも関わらずマフディ軍は標的とされてきた。はるかに重要な点は、サドル・シティの住人に対して、過度の暴力と集団的懲罰が加えられていることである。

マンハッタンの半分の大きさしかない地域に、米軍戦闘機から爆弾が投下され、プレデター・ヘルファイヤー・ミサイルが発射され、アパッチ戦闘ヘリが出撃している。それにもかかわらず、サドル・シティの中核部分に米軍は侵攻できず、南側の縁を辛うじて占領したに過ぎない。市街戦の困難と最近の砂嵐----人によってはこれを神の干渉と見なしている----により、さらなる侵攻はできないでいる。米軍は現在、南部のサウラとジャミラ地区を他の地区から分離するために二マイルにわたるコンクリート壁を作りつつある。打ち負かすことができないなら、包囲投獄してしまえということらしい。

紛争でお決まりのことだが、最大の犠牲を払うのは多くの場合民間人であり、米国は犠牲者を避難するというイスラエルが以前から使っているお馴染みの手段に訴えている。AP通信による一枚の写真は、二歳のアリ=フセインが、米軍のミサイルにより破壊された家から引っ張りだされている光景を写している(彼はその後病院で死んだ)。この写真について、米軍報道官スティーヴ・ストーヴァー中佐は「責任はひとえに、イラクの人々については一顧だにしない過激派にある」と発表した。

サドル・シティで進行する人道危機はこの紛争の報道の中で伝えられていない。4月23日、国際赤十字(ICRC)は、戦闘のため民間人が食料や水を入手できなくなり、病院では包帯や麻酔などの必需品が切れている。ICICはサドル・シティに毎日1万リットルの水を運び続けている。

ICRCによると、アル=ジャミラ市場----地区で最大でコミュニティの全員がこの市場に依存していた----が破壊された結果、「特に新鮮な野菜の値段が急激に上がり、人々の食料不足を引き起こしている」。

ガザも包囲されている。小さな陸廊であるガザ地区をイスラエルが窒息死させようとしているため、人々は人道的破局に直面し、軍事攻撃がそれに拍車をかけている。ガザでは現在深刻燃料不足のため、国連難民救済事業機関がガザ住民の大部分に食料をはじめとする必需品を提供することが困難になってきている。4月28日、ベイト・ハヌーンの町で、イスラエル軍が銃弾を打ち込み、朝食を食べていた母親と1歳から6歳の4人の子供を虐殺した。イスラエルのオルメルト首相は、5人の死はハマスのせいだと避難した。このような出来事は他に何百とある。

サドル・シティとガザの状況はますます似通ってきており、住人の苦しみも共通している。いずれも、貧困が蔓延した人口密集地域で人々は暮らしており、食料も飲み水も燃料も医薬品もますます手に入りにくくなっており、包囲下の生活で避けがたい困難に直面している。それぞれイスラエル軍と米軍が軍事攻撃で何十人という住人を町のど真ん中で殺しているため、動揺している。アル=サドルが8カ月にわたって維持してきた停戦は撤回される瀬戸際にある一方、はますの停戦提案は即座に拒否された。

イラク占領がもたらした紛れもない災厄すべての中で、そして様々な外国による災難と比べて、米国によるサドル・シティ包囲と、それがおぞましいまでにイスラエルによるガザ包囲に似ていることは、もっとも陋劣な犯罪である。

ラニー・アミリはアラブ・イスラム世界を扱う独立系コメンテーター。メルアドはrbamini at yahoo . com .

投稿者:益岡


posted by 益岡 at 22:05| Comment(0) | TrackBack(1) | イラク全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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