2008年04月21日

戦争に飽き飽きしている? では、協力するのをやめよう

強盗殺人のさらなる合法化を狙い、米国議会は、米国によるイラク不法占領の資金をイラク人に払わせようとしています。
戦争に飽き飽きしている? では、協力するのをやめよう
キャシー・ケリー(創造的非暴力の声)
2008年4月14日
Electronic Iraq 原文

4月14日付け、アン・フラハーティによるAPの記事は、米国の上下院議員たちがイラク人に戦争費用を支払わせようという点で見解の一致を見ようとしていることを報じている。米国の議員たちは、石油価格の上昇から得られる収入の利益をイラク人が何もせずに手にする一方で、米国の人々がイラク戦争の費用という重荷を担っていることを憂慮しているらしい。「先週の聴聞会では」とフラハーティは書いている。「コネティカット州選出議員ジョセフ・リーバーマンが国防長官ロバート・ゲーツに、バグダードが米国の戦争費用を支払うべきではないかと尋ね、また、サウスカロライナ州選出のリンゼー・グラハムは、今年見込まれるイラク政府の予算超過分をアフガニスタン支援に使うことができるのではないか、アフガニスタンの年間収入7億ドルはイラクの468億ドルという予算からするとごくわずかに過ぎないのだから、と示唆した」。

石油価格が上昇することでイラクの人々は大規模な超過収入を手にすることができるという報道に関して、エネルギー問題に関する熟練アナリストのコメンタリーを参照するのがよいだろう。4月11日、UPIのエネルギー問題担当編集ベン・ランドーははっきりと次のように述べている。「石油価格が非常に高騰しない限り----1バレル200ドル近くにならない限り----イラクが今年、1000億ドルの石油売却収入を得ることはないだろう。『超過収入』というのは2008年の500億ドルという予算を超える分を示している。現在の石油価格から考えると、約100億ドル程度だろう」。

今年2月、イラクは一日240万バレルの石油を生産した。そのうち160万バレルは南部から輸出された(残りは国内で消費された)。一バレルの石油価格が100ドルだとしよう。160万バレルをかけ、さらに365日をかけると、石油からの年間収入は584億ドルになる。国際通貨基金によると、2008年のイラク政府予算は約543億ドルである。石油価格が下落したり、イラクの石油インフラにダメージがあったりなどで生産量が減ると、イラクの「超過収入」は雲散霧消する。

イラクが手にするかもしれない「超過収入」に思いを回らす前に、米国の議員たちは、他国を不法に侵略した侵略国家の「権利」について問われなくてはならない。米国は、挑発を受けたわけでもないのに勝手にイラク----米国の人々にまったく何の脅威となってもいなかった----に戦争を仕掛けた。クウェートを侵略したイラクは、クウェートに対して何か「権利」を持っていただろうか? 侵略国家には権利はない。マル。実際、国際社会は国連安保理を通して、サダム・フセイン政権の犯罪に対してイラクの人々を罰し、1990年から91年にかけてフセイン政権がクウェートを侵略したことへの「戦争賠償金」として石油収入の5パーセントをイラクに支払わせていた(支払いのほとんどすべてはクウェートとサウジアラビアの政府やこれらの国の国営石油企業に行った)。

米国がイラクに財政的な義務を課すべきだという示唆に対して、ランドーは次のように書く。

「米国議員たちの言葉は、ある国が別の国を侵略し、資本や政治社会的なインフラを破壊し、占領者と被占領者双方の資金をでたらめに使い、一方的に混乱状態を作り出して治安債権基金を求め、それから被占領国に賠償金の支払いを求めて占領国から借入することを最初から疑う余地のない当然のことと見なしている」。

イラクに「混乱状態を作り出して治安債権基金を求め」ることについてはどうだろう? 1991年、米国は意図的にイラクのインフラを標的として爆撃し、破壊した。その中には、特に、浄水工場、発電所、送電網が含まれていた。このダメージは、次の13年間でさらに悪化した。米英が国連の場で、イラクに対する懲罰的で残忍な経済制裁を続けるべきだと主張し、イラクのインフラすべての部門にわたって再建を阻止し、さらなる劣化をもたらしたからである。経済制裁はまた、病気と飢餓、貧困を広め、5歳以下の子供たち50万人以上の死を直接もたらすことになった。

今日、米国の侵略と占領がもたらした帰結に関する統計を見ると、米国のほとんどの人には想像もつかないだろうほどの悲惨と混乱をイラクに引き起こしていることがわかる。イラク人の6人に1人が自宅を追われている。2007年3月に米国のNGO「セーブ・ザ・チルドレン」が発表した報告は、2005年だけで5歳の誕生日を迎えることができなかった子供の数は12万2000人に上ると述べている。国連イラク支援団(UNAMI)はもっとも最近発表したイラクの人道状況に関する報告の中で、イラク人の54%が一日1ドル以下で生活し、15%は一日50セント以下での暮らしを強いられると述べている。70%の人々が安全な飲み水にアクセスできず、5歳未満の幼児の43%が何らかの栄養失調を患い、23%が慢性的な栄養失調で8%が急性栄養失調である。イラク人口の40%が15歳未満である。これらの子供たちから食べ物と綺麗な飲み水を剥奪し、そこで浮いた金を、米軍----子供たちに爆弾を投下し、子供たちに向けて銃を発砲し、アナリストのジュアン・コールが現在イラクで起きているとする3つの内戦すべてを悪化した米軍----への支払いに無理やり当てさせるべきなのだろうか?

昨年、イラクに対する米軍の空爆は5倍に増え、イラクにある米軍の収容所に収監されたイラク人の数は2倍に増えた(現在、米軍により投獄されているイラク人は約2万4000人で、そのうち650人は未成年である)。外国が米国の都市を爆撃し、米国市民を投獄していたとして、侵略者の軍事費用を支払うことに我々米国市民は同意するだろうか? 侵略国には賠償金を支払う責任はないという主張に同意するだろうか?

米国の議員たちがイラクが「ただ取り」している状況を心配しているというニュースがイラクの人々の耳に届いたら、おそらく、現在米軍の側にたっているイラク人も別のイラク人に銃口を向けることをやめ、米国による占領を拒否するために、あらゆる非暴力の手段を使って協力するのではないだろうか?

ところで、私たち自身の有罪性についてはどうだろう? 私たちの非暴力抵抗はどうすべきだろう?

私たちにもすべきことがある。少なくとも、私たち一人一人が、自分たちの選挙区の議員に、法的あるいは法律外のロビー活動によって圧力をかけ、ブッシュの1020億ドルという追加予算要求に反対票を投ずるよう求めるべきである。下院では4月の末にこの要求に対する投票が行われ、上院でもそれに続いて投票が行われる予定なのだから。

もう一つの方法が、今年、「全国戦争税抵抗調整キャンペーン」の「戦争税ボイコット」により追求されている。このプロジェクトにより、人々は、自分たちの個人予算から戦争に資金が舞わされることを少なくとも部分的には避けることに成功している。彼ら彼女らは、共同で、自分たちの連邦税の100ドルを、イラクから脱出せざるを得なかったイラク人を支援したり、まともにケアを受けていないハリケーン・カトリーナの犠牲者を支援するために振り向けている。

米国議員が、米国によるイラク占領の費用をイラクの人々に払わせようなどと提案するのはどうにもならないほど非道で恥知らずのことである。けれども、米国市民が軍事占領の継続に必要な費用を支払っているのもまた、恥知らずである。私たちは、18年にわたり米国がイラクに仕掛けた経済・軍事戦争のダメージに対して賠償金を支払う責任をおっているのであって、占領を無制限に続ける義務をおっているのではない。現在も続いている戦争にうんざりし、いら立っているならば、自分でその状態を改善すべきである。協力しないことで。

キャシー・ケリーは「創造的非暴力の声」の共同コーディネータ。1980年以来、連邦所得税の支払いを全面的に拒否している。

諸般の事情で、日本語がちょっと乱れたままアップします。

投稿者:益岡


posted by 益岡 at 22:20| Comment(0) | TrackBack(0) | イラク全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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