バスラの人権状況が悪化
IRIN報告・バグダード発
2008年3月27日
Electronic Iraq 原文
イラク政府軍と戦闘的シーア派指導者ムクタダ・アル=サドル師のマフディ軍とのあいだで激しい戦闘が三日目に入る中、人道的状況と援助活動は悪化の一途をたどっていると、イラク赤新月社のバスラ事務所代表サリー・ハムードはIRINに述べた。
「人道的状況は、時間単位とか日単位ではなく、分単位で悪化しています。路上で衝突が起こっているためです。その結果、人道的活動は大きく阻害され、麻痺しています」と27日、ハムードは述べた。
「銃撃、爆発、路肩爆弾などのために、我々のチームは人道的援助の必要な人々のところに行けません。援助のために政府の病院に行くこともできないのです」とハムードは言う。
飲み水と食料が依然として「最も危機的」であるという。下痢の症例が人々に広まり始めているが、信頼できる統計はない。
「下痢を患う人々の中には外出禁止の戒厳状況下をくぐり抜けて近くの病院に徒歩でたどり着く人もいるが、大多数は家にいる。治療を受けなければ死ぬ可能性があるので、極めて危険である」とハムードは言う。
3月25日に外出禁止令が布かれてから、バスラの路上から人影がほとんど消えた。
病院
政府軍とマフディ軍のあいだで衝突が勃発してから、国際赤十字(ICRC)はサドル教育病院に医薬品と手術用品を提供して100人以上の犠牲者を治療した。この病院は、戦闘で負傷した人々のほとんどに治療を行っている。現在、負傷者は200人、少なくとも20人が殺されたとイラク保健省は発表している。けれども、バスラの病院がすべてきちんとした設備を擁しているわけではないとハムードは言う。
「しばしば病院が私たちに連絡してきて、薬や、包帯や縫合用品などの医薬品が欲しいというのですが、私たちはスタッフを危険にさらすことができません。どちらの側も(政府軍もマフディ軍民兵も)救急車や赤新月社のマークをつけた車両を尊重しないのです」と彼は言う。
本記事は国連人道問題調整局の人道関係ニュース・分析部門IRINから届けられた。ここで表明された見解は必ずしも国連やその加盟国の見解を反映しているものではない。営利目的以外での再掲や再生は、情報源を明記する限り、認められている。条件。
投稿者:益岡



