ペンタゴンの隠蔽:イラク戦争では1万5000人以上の米軍死者が出ている?
マイク・ホイットニー
2007年11月17/18日
CounterPunch原文
ペンタゴンはイラク戦争において米軍兵士がどれだけ死んだか、本当の数を隠蔽している。実際の死者数は1万5000人以上にのぼり、CBSニュースがそれを証明している。
CBSの調査チームは米軍内での自殺者数について報道しようと、「米国国防総省に情報公開法にもとづく申請を行なった」。4カ月経って受け取った文書には、1995年から2007年までに「現役任務」兵士の中で2200人の自殺者がいると記されていた。
ナンセンス
ペンタゴンは「自殺の大流行」の本当の規模を隠そうとしている。45州から集めた包括的な退役軍人の自殺データに基づき、CBSが発見したのは、2005年だけで「軍で兵役についたことのある人々の中で少なくとも6256人が自殺している。毎週120人の自殺者である」。
この数値は誤植ではない。現役兵士と退役兵士----退役兵士のほとんどは20歳から24歳までと若い----のうち、戦闘から戻ってきて自殺する兵士たちは記録的な数にのぼる。恐らく、「何度も戦地に赴く」ことで、兵士の精神的健康が危機に陥っているが、一般の米国民はまったくそれに気付いておらず、ペンタゴンは全面的にそれを否定している。
2005年の自殺による死者6256人に、戦闘で死亡した兵士の「公式」人数である3865人を足すと、合計で1万121人になる。2004年と2006年の自殺者数を少なく見積もったとしても、イラク戦争による米軍兵士の死者数は現在1万5000人を超えることになる。
その通り。これまで法的にも道徳的にも何一つ正当な理由が示されてこなかったこの戦争で、米軍兵士男女が1万5000人命を落としたのである。
CBSは退役軍人問題省の精神的健康部門長イラ・カッツ博士にインタビューしている。カッツは退役軍人の自殺者数がドッと増えていることをできるだけ軽く見せようと、「退役軍人の中に自殺が流行しているわけではないが、確かに大きな問題だ」と述べている。
カッツは正しいのかも知れない。自殺は流行していないのかも知れない。戦闘から戻ってきた若い男女が救いようのない鬱状態になり、戦場で命を落とすよりも多くの数のこうした人々が自殺するに至るのは、しごく当然のことなのかも知れない。ペンタゴンにとって、任務から帰ったらすぐに兵士たちを見捨て、兵士たちが地下室で頭を撃ち抜いたり、庭用のホースで首をつったりするのは普通のことなのかも知れない。政治家たちにとっては、全面的な殺戮に資金を注ぎ込む一方で、自分たちの冷酷さと意気地のなさによって作り出した犠牲者を無視するのは当然なのかも知れない。大統領にとって、イラク占領を続けるために用いたと同じ没個性的な嘘を使って自国のために戦った若い兵士たちを何十人となく殺し続けるのは普通のことなのかも知れない。
実際には、普通ではあり得ない。自殺は広く流行している----恐怖にまみれて生きていることが当たり前にもたらす絶望感の表れであり、そして、路肩の爆弾で同僚バラバラになること、軍の検問所で子どもたちが爆弾で粉々にされること、ゴミ袋のゴミと同じように河原に捨てられた虐待されたあとのある遺体を見つけることがもたらす絶望感の表れである。
自殺の流行は、米国の対イラク戦争がもたらした論理的な帰結である。帰還した兵士たちは自らの経験からトラウマを抱え、群れをなして自殺している。侵略前に、この点を考えるべきだったのかも知れない。
CBSニュースの「退役軍人の間で自殺が流行している」というビデオを見て欲しい。
マイク・ホイットニーはワシントン州在住。fergiewhiteney atmark msn . com で連絡がとれる。
投稿者:益岡



