グリーンスパン、キッシンジャー:イラクとイランに対する米国の政策を動かしているのは石油だ
ロバート・ワイスマン
2007年9月20日
ZNet 原文
アラン・グリーンスパンが、現実にもとづく世界に暮らす人々には火を見るよりも明らかだったことを認めた:イラク戦争は基本的に石油を目的としたものであること。
一方、ヘンリー・キッシンジャーは、日曜日(16日)のワシントン・ポスト紙論説で、米国がイランに対する軍事行動を実行するかどうかを決める重要な問題は石油の支配にあると述べた。
これらの言葉は注意すべきものではないかもしれないが、米国が中東に関与していることの中心に石油があるということを否定したがっている広い範囲の米国政府関係者にとっては、大きなことである。
グリーンスパンの発言は、出版されたばかりの回想録に最初に現れたもので、その率直さには目を見張るものがある:
「サダム・フセインの大量破壊兵器を心配していると米英は公言していたが、同時に米英当局は、世界経済を機能させるために必須の資源を有する地域の暴力にも憂慮していた。誰もが知っていることを認めるのが政治的に不都合であるのは残念なことだ、すなわち、イラク戦争が主に石油に関するものであることを」。
彼のその後の発言は、さらに率直だった。「口実としてあげられた大量破壊兵器の問題は完全に見当違いだと思った」と彼はガーディアン紙に語っている。
グリーンスパンはまた、ワシントン・ポスト紙のボブ・ウッドワードに、自分は世界的石油供給にt対する西洋の支配を守るという明確な目的のためにサダム・フセインを取り除くようホワイトハウスに積極的に働きかけたとも述べている。
「サダムを追い出すことが必須である」tとグリーンスパンは述べた。けれども、ウッドワードによると、グリーンスパンは「続けて、だからといって戦争が石油争奪のためであるとほのめかしているわけではないと述べた」。
「いや、いや」と彼は言った。フセインを取り除くことで、「既存の[石油市場]体制が機能し続けることが確実になった。つまり、他[のエネルギー供給]を見つけるまでののことだ。いつかは他のエネルギー供給源を見つけ出すだろう」。
この見解を信じる理由は多数ある。米国の石油企業がイラクの石油に対する構想を持っていることは確実であるし、サダム政権下でフランス企業をはじめとする各国企業が入り込んでくることを心配していたのも確かである。けれども、米国の地政学的関心の観点から最も重要なのは、石油が西側経済に協力的な者の手に握られ続けることにある。
ヘンリー・キッシンジャーもこの見解を論説で繰り返している。「イランが合法的に持つ抱負は尊重されるべきである」と彼は書いているが、その中には、米国をはじめとする産業諸国が必要とする石油の支配は含まれていない。
「現在、イランは転覆を試み、地域的派遣を求めているようであるが、この状況に対しては超えてはいけない線を引いて対応すべきである。産業諸国は、自分たちの経済が依存している中東地域を急進勢力が支配するのを受け容れることはできない。そしてイランが核兵器を手に入れれば、世界の治安は成り立たない」。
ここでキッシンジャーが、イラン(あるいは「急進])国家が核兵器を手に入れることよりも中東の石油供給を支配することをより重視していることに注目しよう。
グリーンスパンとキッシンジャーは自明のことをsi指摘しているに過ぎないと言うこともまったく妥当にdできるだろう(キッシンジャー自身、イランに対する憂慮を「自明のもの」と述べている)。
けれども、こうした意見は米国の政治生活の中では受け容れられてこなかった。
イラク戦争は「石油に関するものではない」というのが、戦闘が始まる前、そしてその後の数ヶ月の間、好戦的な者たちの間で決まり文句だった。少しだけ例を見てみよう。
ブッシュ大統領:アメリカ合州国がイラクの油田をむやみにほしがっているというのは「誤った考えである」。「私は心の底から平和を望んでいる。私が望むのは平和だ。そして、イラクの人々の自由である。独裁者の権利を守るために拷問と殺人により人々が弾圧されるような体制を私は好まない。むっちゃむかつく。だから、イラクの人々はこの点をはっきりしっかり聞かなくてはならない。我がアメリカ合州国には、誰かを征服する意図など決してない」。
「サダムの主要輸出品が石油ではなくてオリーブ油だったら、我々はこんな状況を引き起こし派しなかったのではないか」という指摘にt対してコンドリーザ・ライスは次のように述べている:「それほど真実とかけ離れたことはない。サダムは近隣諸国への脅威である。サダムは米国の治安にとって脅威である。大統領の頭にあるのはその点だ」。さらに続けてライスは「石油を巡っての戦争ではない」と述べている。
コリン・パウエル:「戦争は石油を巡ってのものではない。アラブの人々に対して使うために大量破壊兵器を開発している暴君、独裁者をめぐるものだ」。
ドナルド・ラムズフェルド:「石油も宗教も無関係だ」。
米国はイラクの油田にアクセスしたいという欲望を持っているのではないかという点についてホワイトハウスの報道官アリ・フライシャー:「まったく何の関係もない」。
連合国暫定統治機構のポール・ブレマー:「そうした見解を耳にしたことはあるが、単に退けるべきものだ」。
中央軍戦闘司令官ジョン・アビザイド将軍:「石油は無関係だ」。
エネルギー省長官スペンサー・アブラハム:「石油は関係ない」。
「石油は関係ない」。フィナンシャル・タイムズ紙は、リチャード・パールが苛立ってこう徴収に叫んだと報じている。
ピーター・コステロ豪財務相:「石油をめぐる戦争ではない」。
ローレンス・イーグルバーガー元国務長官:「この戦争は石油に関するものではないことだけは確実に言える」。
英国外務相ジャック・ストロー:「この戦争は石油を巡ってのものではない。国際平和と治安に関するものだ」。
ユタ州選出の共和党上院議員ボブ・ベネット:「石油はこの戦争と関係ない。それははっきりしている。この戦争はアメリカに、そして、抑圧された人々の自由を支持するという世界におけるアメリカの地位に関わるものだ」。
さらに、ワシントン・ポスト紙のコラムニスト,、リチャード・コーエンも,、戦争屋のリチャード・パールに合流して、デニス・クシニッチ下院議員を「嘘つき」(少なくとも「アホウ」)と呼んだ。というのも、クシニッチはこの戦争が少なくとも部分的には米国のイラク石油に対する欲望から来ていると示唆したからである。
グリーンスパンとキッシンジャーの暴露話から、政治指導者たちは日常的に嘘をつき続け、集団的自己欺瞞に陥るということ以外に、どのような教訓を得るべきだろうか?
米国という戦争i機械を抑制するためには、米国の石油中毒----外国産石油に対してだけでなく石油そのものに対する中毒----を終わらせなくてはならない。もちろん、化石燃料への依存をどうしてもそしてできるだけ早く終わらせなくてはならない理由はほかにもある。
石油と戦争の関係についてますます多くの人が気付いているが、石油=軍結合体wを維持しようと目論む強固な経済的利害関心を乗り越えるために必要なほど人々は路上に大規模に出て抗議していない。適切な出発点の一つ:
10月21日から23日、ワシントンDCと米国各地で戦争と温暖化行為にノーの行動が計画されている。
ロバート・ワイスマンはワシントンDCにあるマルチナショナル・モニターnの編集者で、エッセンシャル・アクション代表。
リンダ・マクウェイグ著『チェチェンニュースをご覧下さい。
投稿者:益岡



