2007年08月31日

イラク人女性に対する戦争

イラク人女性が置かれた状況について。
イラク人女性に対する戦争
リュシンダ・マーシャル
2007年8月28日
ZNet原文

そんなことがあり得るなどとはほとんど理解しがたいけれど、最近のニュース報道のいくつかが明らかにするように、イラク人女性が直面している恐ろしい状況はますます悪くなる一方である。とりわけ、妊婦の福祉が危機にさらされている。絶え間ない爆撃と外出禁止令、電気と安全な水の欠如、病院への爆撃、医薬品と医療関係者の不在などが理由である。

「ここで緊急出産補助を求める12人のうち、少なくとも2人は、母親か赤ちゃんが死亡します」。アル=カラダ産院の産婦人科医イブラヒム・カリル医師はこのように語る。

「多くの場合、母親は貧血で、子どもたちは栄養不足や妊娠時のケア不足の結果、体重不足で生まれてきます」とカリルは言い、さらに「公式の数値はありませんが、[そうしたケースは]サダム・フセイン時代と比べて倍増したと考えることができます」と述べる。

ユニセフによると、

「過去15年間にイラクの母体死亡率は劇的に上昇した。1989年には、妊娠時あるいは出産時に死亡した母親は10万人に対して117人だった。数値は今や65%上昇している」。

さらに、

「『セーブ・ザ・チルドレン』が今年初めに集計した数値によると、1990年には5歳未満の死亡率は1000人につき50人だった。2005年にはそれが125人に上昇した。幼児死亡率がそれより高い国もあるが、イラクの死亡率上昇はどこよりも高い」。

暴力がイラク人女性の生活に与えたもう一つの影響は、売春を余儀なくされる女性が驚くべき数に上っていることに現れている。暴力、生活費の高騰、そして政府インフラの不備のために、イラクに住む女性そして他の国に難民として暮らすイラク人女性で、家族を養うために売春をしなくてはならない状況に置かれている人は多い。寡婦はとりわけ弱い立場に立たされている。アルジャジーラが報ずるように、

「米軍による侵略より前は、イラク人寡婦----とりわけイラン=イラク戦争で夫を失った寡婦たち----は、補償と子どもたちの無料教育を提供されていた。場合によっては、無料の住宅を提供されていたこともある。

けれども、現在そうしたセーフティーネットは存在せず、寡婦たちには使える資産はほとんどない」

アルジャジーラによると、女性問題省はイラクには800万人の寡婦がいて、バグダードだけでも35万人の寡婦がいるという。

イラク女性自由機関(OWFI)の記録によると、2003年初頭に米軍がイラクを侵略して以来、4000人の女性と少女が失踪している。OWFIは、そのほとんどが他の国に人身売買で連れ去られ、強制売春をさせられていると考えている。OWFIのヤナル・ムハンメドはCNNに次のように語っている。

「現在、子どもたちを生き延びさせるために自分たちの体を売らなくてはならない女性たちがいます。これはタブー扱いされており誰もこれについて話そうとしません」

売春を始めたある女性がCNNに語るように、

「女性を批判したり悪口を言うべきではありません。人々は、私たちが道を踏み外したと言いますが、どうして私たちが道を踏み外すことになったのか、その理由を決して問わないのです」

英国インディペンデント紙は、イラク人女性難民の恐らく5万人が売春を余儀なくされているだろうと報じている。

イラク人女性に対する支援を目的に結成された組織がいくつかある。

MADREOWFIである。

さらに、イラク人難民を支援するために活動している組織のリストを、シンディ・シーハンが集めてくれた。

Direct Aid Initiative * Voices for Creative Non-violence * Iraqi Health Now * CARE * Caritas * Save the Children

リュシンダ・マーシャルはフェミニスト芸術家・活動家・著述家でフェミニスト平和ネットワークの創設者。彼女の記事は米国内外で、Counterpunch, AlterNet, Dissident Voice, Off Our Backs, the Progressive, Countercurrents, Z Magazine, Common Dreams, In These Times, Information Clearinghouse など多くの雑誌に掲載されている。また、WIMN Onlneでブログをやっており、Louisville Eccentric Observerに毎月コラムを執筆している。

投稿者:益岡
posted by 益岡 at 08:12| Comment(0) | TrackBack(0) | イラク全般
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