2007年08月25日

停電が悪化し、生活に悪影響が出ている

今年、日本では記録的な猛暑が続いたそうですが、そうした猛暑の中、電気が1日数時間しか来ない状況。イラクはそうした状況に置かれています。国連IRINの報告。
停電が悪化し、生活に悪影響が出ている
IRIN
2007年8月21日
Electronic Iraq原文

バグダード発(IRIN)。バグダード郊外サドル・シティに暮らす34歳のジャシム・アブデル=ラフマン家の裏庭には、半ダースかそこらの容器が準備されている。毎日それに石油を積め、小さな自家発電機を動かすためである。

電気が来るのは1日4時間以下で、家には生まれたばかりの赤ちゃんがいるため、アブデル=ラフマンは家族を猛暑の中で汗だくにはさせたくないと考えている。そのために彼は、月収380米ドルのうち少なくとも半分を発電機の修理と燃料に費やしている。

「家に[公共の]電力が来る時間はほとんどありません」とアブデル=ラフマンは言う。「自家発電機が壊れて修理に何時間もかかるとき、子どもたちはあまりの暑さに泣くのです。さらに、食料が腐ることも多いので、しょっちゅう食べ物を大量に捨てなくてはなりません」。

「ガソリンスタンドには燃料がないため、高い金を出して闇市場で買わなくてはなりません。できれば家族の食事にそのお金を使いたいのですが」と彼は言う。

送電・発電施設の状況は悪化の一途をたどり、この3カ月には、一日に3時間以下しか電力の来ない家に暮らす人々は数百万人にのぼっていると「イラク援助協会」は述べている。

イラク電力省は、人々の需要に追いつけていないことを認めており、その原因として燃料不足と暴力により慢性的に停電を余儀なくされることを非難している。

電力省の高官エマド・ラフィドは、現在供給可能な電力は、需要の半分を満たすだけであると述べる。「暴力のために、電力省の修理職員は危険地帯では修理作業を行えません。しかも、最も深刻な電力不足はそうした危険地帯で起きているのです」と彼は述べ、さらに、今日の電力危機は、1990年代に国連の経済制裁があったときを含めて、これまでで最悪の状況であると言う。

「問題はバグダード、とりわけ郊外でもっともひどいのですが、暴力のために解決策はない状況です」と彼は言う。

燃料不足

イラク石油省は、燃料不足が深刻であると述べている。というのも、イラクの精製所が許容量以下のレベルで操業しており、また、精製所に対するテロ攻撃もあるからだと。さらに、攻撃を恐れて職員が仕事を辞めるため、状況が悪化しているという。

猛暑の中でガソリンスタンド----一日数時間しか営業していない----には長い列ができる。しかも、車を運転する人々にしか燃料を売らない。燃料タンクに燃料を売ることは禁じられているのである。

「私には車がありません。車があれば、ガソリンを家で車から燃料タンクに移すのですが。闇市場ではガソリンは10倍から15倍するのです」とアブデル=ラフマンは言う。

警察によると、ガソリンを裏庭、場合によっては自宅内に蓄えておくことで、多くの人が怪我をしているという。この2週間で、少なくともこれを理由に子ども一人と男性三人が死亡したと警察は発表している。

健康への悪影響

人々の健康状態は停電により悪化している。猛暑による脱水症状で病院を訪れる人は多い。脱水症状は、以前はエアコンの普及で減少していたとイラク保険証の高官ユーセラ・アブダラは説明する。

「病院も停電により深刻な影響を受けています。大きな発電装置が停止したときのために、私たちは小さな発電装置を一つ設置しました。というのも、発電機の多くが正常に機能しないからです」とバグダードのヤルムーク病院の医師アフメド・サマライは言う。

停電の増加に伴い仕事量をへらさざるを得なかったため、産婦人科関係の部門と診療所も影響を受けている。

このニュースは国連人道ニュース・情報サービスIRINから届けられるが、必ずしも国連やその機関の見解を反映するものではない。IRINの文書はすべて無料で再ポスト・再プリントできる。使用条件については、IRINの著作権ページを参照のこと。IRINは、国連人道問題調整局のプロジェクト。

投稿者:益岡
posted by 益岡 at 10:43| Comment(0) | TrackBack(0) | イラク全般
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