子どもの教育が紛争により大きな影響を受けている
IRIN
2007年3月14日
Electronic Iraq 原文
バグダード(IRIN)。8歳のアフラーム・アル=ハスナウィそして7歳から13歳の彼女の3人の兄弟は学校に行っていなくてはいけない年齢であるが、夫を失った彼女たちの母親が、子どもたちがバグダードの路上あるいは学校で殺されるのではないかと恐れて、子どもたちに家にいるよう命じている。
「学校も先生たちも同級生も好きです。クラスが空っぽのときもよくありましたが、それでも、家にいるより学校のほうがたくさんすることがあります。家では、母が、隣近所の家に行くことさえ許してくれないのです」とアフラームは言う。
「ただ家にいてテレビを見ているなんてことはできないのですが、先週、母が、この近所の状況は危険になってきたので、状況が良くなるまで学校にはいかせることができないと言ったのです。でも、状況が良くなるとは思えません」。彼女は目に涙を浮かべながら、このように続けた。
去年、アフラームのクラスは35人だったが、今日残っているのは11人だけである。両親と一緒に国外に逃げ出した生徒もいれば、家を追われて間に合わせのキャンプに暮らしている生徒もいる。そして少なくとも半分の生徒は、安全のため、学校に行かずに家にいる。
昨年、NGO「セーブ・ザ・チルドレン」が発表した報告書によると、イラクの学童年齢人口の22%にあたる81万8000人の子どもたちが、学校に行っていないという。
イラク文部省とユニセフの共同調査によると、学校に行っていない子どもたちの74%が女子であるという。援助機関の推定では、非常に多くの家族が、文化的理由あるいはイラクの安全状況が悪いために娘を学校に行かせていないのではないかと推定している。
学校は、ますます空っぽになっていく可能性が高い
彼らはまた、現在の暴力状況とそれが引き起こす自宅からの人々の追放がやまない限り、2007年を通して、学校と大学に生徒がいなくなる動きが続く可能性は高いと述べる。
文部省の統計担当ムハンメド・アブデュル・アジズは、先週IRINに、2005年以来、学校に対する攻撃のために少なくとも110人の子どもが殺され95人が怪我をしたと述べた。この数には、登下校中に殺されたり怪我をした子どもたちは含まれていない。
子どもたちが教育から取り残されていることに加え、先生たちも同じようにイラクの安全状況の影響を受けている。
「毎日のように先生たちが国外に逃れており、学校には経験を積んだ先生が少なくなっています。イラクの教育水準は大きく悪化しました」と文部省の報道担当ムハンマド・タミンは説明する。
「先生たちに対して加えられる暴力のため、先生たちはもっと安全な働き場所を探したり、家にいたりさえするのです。また、暴力により家を追われた先生たちも何百人となくいて、こうした先生たちは勤務先の学校に行くことができないのです」とタミンは続けた。
昨年9月、文部省は先生たちが学校に留まるよう、先生たちの給料を20%から50%引き上げた。さらに最近、政府は1万3000人の守衛を雇って学校と大学の警備にあたらせている。
しかしながら、こうした対策は、仕事を離れる先生の率を下げるにはほとんど効果がなく、子どもたちは教育からも社会福祉システムからも取り残され続けている。
「イラクの教育システムが現在の危機を生き延びるためには、現在よりはるかに大きな投資と注目が必要である」と、イラクのユニセフ・プログラム代表であるロジャー・ライトは、文部省との共同調査の中で述べている。「暴力と追放の影響を受けた子どもたちに心理的な支援を提供するために学校は、イラク社会の中で安定と治療を提供できる、もっとも適したところである」。
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教育を受けるという、子どもにとって基本的な権利は、アメリカ合衆国が武力によって「解放」し占領によって「民主主義」を押しつけているイラクでは、報道の自由や労働組合の自由などと同様、大きく抑圧されています。日本でも、教育基本法の改悪と格差教育の導入促進、自立した先生たちへの「処罰」により、教育を受ける権利がますます剥奪されています。
投稿者:益岡





