2011年05月30日

イラク戦争の8年間を振り返る(3)

イラク戦争の8年間を振り返る(3)
メディア・ベンジャミン&チャールズ・デービス
ZNet原文
2011年3月24日

2011年3月19日で、米国がイラク----大量破壊兵器も持たず、2001年9月11日のニューヨーク攻撃にも関与していなかった国----を侵略してから8周年を迎えた。

アメリカの人々は、この侵略について、祖国を防衛し、イラクの人々を解放するための戦いだと聞かされた。

米国国防副長官ポール・ウォルフォウィッツは、米兵は解放者として歓迎されるだろうし、イラクの石油収入で再建費用はまかなえるだろうと述べていた。

ディック・チェイニー副大統領は、軍事作戦は「数ヶ月ではなく数週間で」終わるだろうと述べていた。ケン・エーデルマン国防次官は、「イラク解放は容易な仕事だ」と述べていた。

それから8年、「容易な仕事」を振り返るときである。

イラク人死者は数十万人

イラクでの「お遊び競技」で最も大きな犠牲を払ったのはイラク市民だった。

ジェフリー・ゴールドバーグのような御用文化人が「深い道徳性」を備えた解放のための行動と呼んだこの侵略で、米軍と連合軍は自らが解放しているはずのイラク人を驚くほど多く、殺害した。

イラク・ボディ・カウント(IBC)という組織は、米国主導の侵略がもたらした直接の結果として、少なくとも9万9900人のイラク人文民が暴力的に命を落としたとしている。

けれども、これは、基本的に西洋のメディアで報じられた死者数にもとづく、極めて保守的な推定であり、侵略による膨大な数の死者を過小推定する方法である。

実際、昨年10月にウィキリークスが明らかにしたように、米国政府は1万5000人のイラク人文民を暴力的に殺したことを隠蔽していた。この殺害は、当時のIBCが出した犠牲者数の約20パーセントにのぼるが、これらは西洋のメディアでは報じられなかったのである。

残念ながら、イラク人死者の数は、IBCの集計よりもはるかに多い。

ジョンズホプキンス大学の研究者が医学雑誌『ランセット』で発表した2006年の研究では、3年少しのあいだに、「戦争の結果として」65万4965人の「過剰な死者がイラク人の間で出ている」としている。死亡の原因として最も多い銃撃、および医薬品と飲料水の欠如により、イラク人の死亡率は倍以上に増えた。

さらに、英国の調査会社オピニオン・リサーチ・ビジネスが2008年に行った調査では、「100万人以上のイラク人市民が、2003年から始まった紛争の結果死亡した」と推定している。
posted by 益岡 at 21:32| Comment(0) | TrackBack(0) | イラク全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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