2010年12月02日

戦争ログファイル:現在と今後(8)

戦争ログファイル:現在と今後の8回め。
戦争ログファイル:現在と今後(8)
マイケル・シュワルツ&クリス・スパノス
ZNet原文
2010年11月4日

8. スパノス:今回のリークは、過去のリークとどう違うのでしょうか。あるいは同じなのでしょうか。例えば、ダニエル・エルスバーグが1971年に米国がベトナムの人々に加えている犯罪を暴こうとしたことと比べるど、どうでしょう。

シュワルツ:2回にわたるWikileaksの情報公開をペンタゴン・ペーパーズの出版と隔てているのは、企業メディアの反応の違いです。ダニエル・エルスバーグの文書をメディアはあまねく伝え、ニュースでも特集でも詳細を伝えて分析したため、もっとも強硬に非政治的な米国市民でさえそれを受け止めて思案しました。ペンタゴン・ペーパーズをこのように扱うことでメディアは戦争に反対する声を増幅しその正当性を認めたため、米国がベトナムで進めていた戦争に対する反対の声を固めることに寄与しました。

このようになった要因の一つは、ペンタゴン・ペーパーズが公開されたとき、反戦運動が強大で戦闘的だったことです。当時、主流メディアの信頼性を脅かす多数の対抗メディアが広がっており(今日と同じです)、主流メディアにとっての脅威は強力な反戦運動によりさらに大きなものとなっていました。ある意味で、企業メディアは信頼性を決定的に失わないためにペンタゴン・ペーパーズを報道せざるをえないところに追い込まれていたのです。というのも、そうでなければ、ペンタゴン・ペーパーズの情報源は独立メディアだけになっていたでしょうから。

Wikileaksが文書を公開したのは、米国内の反戦運動が活発でない----控えめに言っています----ときでした。そのため、代替メディアが文書に含まれるニュースを広めるための手段を多数提供していたとしても、激しくかつ体制にとって脅威となる反戦運動がないので、大手メディアは情報を無視することができ、そのため情報を(実質的に)隠蔽したのです。

投稿者:益岡
posted by 益岡 at 14:17| Comment(0) | TrackBack(0) | イラク全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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