2010年11月29日

戦争ログファイル:現在と今後(7)

Wikileaksが公開したイラク戦争記録をめぐる、クリス・スパノスによるマイケル・シュワルツへのインタビュー。7回目。
戦争ログファイル:現在と今後(7)
マイケル・シュワルツ&クリス・スパノス
ZNet原文
2010年11月4日

7. スパノス:戦争ログが公開されてから、オバマはイラクにおける米軍を擁護しました。2008年にオバマが変化を実現して戦争を終わらせると期待して投票した人々にどのような影響を与えたでしょうか? 11月2日の中間選挙にどのように影響したと思いますか? リークは、オバマ政権に対して占領と戦争を終わらせるよう求めるタウ力にどのような影響があり、また、エリートが望むように戦争運営をより狡猾に進めるオバマの手腕にどう影響したでしょうか?

シュワルツ:ウィキリークスが公開した文書が企業メディアではあまり報じられませんでしたし、また、フォローアップもなかったので、2008年に最も熱心にオバマを支持していた人々さえ、オバマの反応をよく知らなかったのではないかと思います。外国の政府や反戦運動が、大規模に反応して広く一般に知れわたるようにならない限り、これらの情報公開は米国の世論にほとんど影響しません。

しかしながら、オバマ政権がこれまで積み重ねてきた対外政策、とりわけアフガニスタンとパキスタンでの戦争エスカレーションとイエメン介入、そして米軍の残虐行為に関する多方面からのクレームに対処することを繰り返し拒否してきたことは、11月2日の選挙に大きな影響を与えたと思います。メディアが選挙前を通して報じていたように、民主党支持基盤には決定的なエネルギー不足が見られました。その結果は、共和党支持者の「投票意志」がはるかに高いというかたちで現象しました。2008年の選挙とちょうど逆です。

関心の薄さの帰結はメディアで報道されています。多くの(おそらくはほとんどの)州で、インタビューなどでは民主党は2008年と同様の支持率ですし、支持者からの投票も多いのです。どうやら、下院で民主党が敗北した理由は、共和党支持者の投票率が非常に高かったこと、それに対して、民主党支持者および民主党候補を支持した独立有権者の投票率がはるかに低かったことによります。

私の意見では----選挙後の分析からその妥当性は示されたと思うのですが----、この劇的な投票率の現象は、オバマを大統領の座に就け、民主党を議会の与党に押し上げた人々(独立系の人々も服務)が失望したことから来たものです。そして失望の大きな原因は戦争政策で、その結果、(1) 民主党に投票するよう戸別訪問を行って働きかける活動家が激減し、(2) 民主党支持者で投票する人々が大きく減りました。共和党の大勝利は、この、低い投票率によるものだと思います。

オバマが、米国の対外政策を軍を第一に置く植民地主義から変更するという公約を果たさなかったことが、失望の中核にあると思います。その意味で、Wikileaksは、民主党離れを確かなものにしたもう一つの要因であり、民主党敗北に少し寄与したのかもしれません。

投稿者:益岡
posted by 益岡 at 21:28| Comment(0) | TrackBack(0) | イラク全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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