2010年11月18日

戦争ログファイル:現在と今後(5)

クリス・スパノスによるマイケル・シュワルツへのインタビュー第5回。
戦争ログファイル:現在と今後(5)
マイケル・シュワルツ&クリス・スパノス
ZNet原文
2010年11月4日

5. スパノス:大多数のアメリカ人は米国のイラクやアフガニスタンに対する戦争に反対しています。ログファイルが反戦運動そして運動の士気にどう影響すると思いますか?

シュワルツ:戦争関係文書が新たにリークされたことを耳にしたとき、人々にもっともっと知られることになり、文書が記録している残虐行為に対する、そして米国の帝国主義的政策に対する人々の怒りが高まって、新たな抗議運動が広がりはっきりと目につくようになるのではないかと期待しました。けれども、米国でも他のところでも、そうした状況にはなっていません。一方、イラクでの影響はまだわかりません。

ニューヨークタイムズで貧相な報道があったきり、その後のフォローもなく、また、電子メディアでは実質上(もしかすると完全な)抹殺されたことは、米国政府が米国の主流派メディアを完全にコントロールしているという恐ろしい事態を示しています。この問題はとりわけ外交政策の領域ではますます悪化しており、特に軍事行動を伴う外交政策についてはひどい状態です。オバマ政権は、公式に、人々に文書の内容を知らせるべきではないとの要求を出しましたが、企業メディアはその要求に本当によく応じているようです。

十分なマスメディアの報道がなくても、既に戦争に反対していた私たち(大多数の人々でその数は今も増えつづけています)は、戦争は止めなくてはならないし、これらの国における米国の(軍事的、政治的、経済的)駐留も止めなくてはならないという信念を強めることができます。けれども、必要なことはそうしたことではないのです。この不満を生かすためには、米国の政策に影響を与える可能性があるような抗議の方法につなぐ道が必要なのです。

ブッシュ政権は外交政策の一つの点で完全に成功しました。アメリカの人々----とりわけ政策に反対している人々----に対して、どんなに抗議を行っても、政策は変わらないという強い印象を植え付けたのです。2008年の選挙は、政権交代により政策を変更することができるという期待のもとで盛り上がり、それがオバマのキャンペーンに巨大なエネルギーをもたらしました。けれども、オバマ政権の約2年間は、ブッシュ政権の現状をそのまま復興させる結果となりました。つまり、戦争に反対している人々は、何をしても変わらないと思うことになったのです。

残念ながら、ウィキリークスの文書公開は(いまのところ)「これまで通りのビジネス」に亀裂を入れて、反戦活動家や運動家たちが新たな反戦運動を活性化させるまでには至っていません。

投稿者:益岡
posted by 益岡 at 08:28| Comment(0) | TrackBack(0) | イラク全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。