2010年11月16日

戦争ログファイル:現在と今後(4)

Wikileaksが公開したイラク戦争ログ・ファイルについて、クリス・スパノスによるマイケル・シュワルツへのインタビュー。第4回。
戦争ログファイル:現在と今後(4)
マイケル・シュワルツ&クリス・スパノス

2010年11月4日

4. もう一つ、主流はメディアがねじ曲げた点は、イランが「イラク内でゲリラに訓練と武器を提供している」ことが暴かれたという点です。これらのメディアが、米国が自らの帝国主義的目的を進めるためにイラク人に「訓練と武器を提供している」ことをやすやすと見落としたことは、米国主流派メディアについて何を語っているでしょうか?

シュワルツ:ニューヨーク・タイムズが戦争報道で行ったもっとも卑しむべき残虐行為の一つです。米国政府が、サダム・フセインは大量破壊兵器(WMD)を蓄積しており、核兵器を手に入れようとしていると非難したとき、(ニューヨーク・タイムズの記者)ジュディス・ミラーがそれを卑屈に繰り返したことと同じくらい卑しむべきことです。

実際のところ、Wikileaksの文書にはイラン軍の体系的な関与を示す証拠は希薄で、むしろ体系的な関与ではないことを示す証拠が多いのです。プロパガンダ報道にまみれたニューヨーク・タイムズと比べるとまともなニュース組織の体をある程度なしている英国ガーディアン紙は、これについて、タイムズの大げさな非難(それも無根拠の)の虚偽をすべて暴く記事を掲載しています。

ガーディアンの記事は、関連する文書へのURL参照を出した上で、次の点を指摘しています:(1) 「イランの関与を示す主な証拠は・・・程度の低い武器密輸に関するものである」[米国が主張するような主要兵器に関するものではない]、(2) 「即席爆発装置に関してイランが関係していることに言及された書類はほとんどない」[これに対して米国はイランがとりわけ致命的なIEDを大量に提供していると主張しているが]、(3) バスラでの暗殺攻撃をイランが後押ししているという主張(ニューヨーク・タイムズの記事で中心的話題となった)は、「信頼性の不確かな」情報提供者によるものである[しかもその主張はその後確認されていない]などなどです。

米軍の関与について言うと、文書はまさにそれが大規模にかつ蔓延していることへの賛辞とでも言うべきまでにそれを示す証拠に溢れています。文書の一つ一つは、6年間にイラクで起きた軍事的出来事を記録したものです。1年間に平均6万6666件、1日200件弱の軍事的出来事が起きていることになります。それこそが、まさしく真の軍事介入そのものではないでしょうか。

投稿者:益岡
posted by 益岡 at 10:49| Comment(0) | TrackBack(0) | イラク全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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