2010年09月11日

撤兵か、永続的駐留か? 米軍イラク基地に数億ドルの投資を継続

さらに「撤退」をめぐって。DemocracyNow! で放映された番組のトランスクリプト。「デモクラシーナウ! 日本」のサイトもご覧ください。
撤兵か、永続的駐留か? 米軍イラク基地に数億ドルの投資を継続
デモクラシーナウ!
DemocracyNow!
2010年9月1日

火曜(8月31日)夜、大統領執務室発表で、オバマ大統領は、米国はイラクにある数百の基地を閉鎖したかイラクに移管したと述べた。けれども多くの米軍基地がイラクに残され、またバグダードにはサッカー場80個の規模を擁する巨大な米国大使館もある。ここでは、Big Noise Filmsの独立ジャーナリスト、ジャッキー・スーヘンによるイラクの米軍基地に関する報告を放送する。[暫定書き起こし付き]

永続的駐留、Big Noise Filmsの独立ジャーナリスト、ジャッキー・スーヘンによる報告。Al Jazeera EnglishのEmpireで放送されたもの。

暫定書き起こし

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シャリーフ・アブデル・クドゥス:次は昨夜のオバマ大統領の発言についてです。オバマ大統領は、米国はイラクにある数百の基地を閉鎖したかイラクに移管したと言いました。けれども多くの米軍基地がイラクに残されています。バグダードにはサッカー場80個の規模を擁する巨大な米国大使館もあります。

米軍基地の問題についてより詳しくするために、Big Noise Filmsの独立系ジャーナリスト、ジャッキー・スーヘンの報告を紹介します。Al Jazeera EnglishのEmpireで放送されたものです。

米兵:「帰国するんだ! 勝った! 終わった! アメリカ! [聞き取れず] 愛する我が祖国! アメリカ万歳!」

ジャッキー・スーヘン:8月18日の夜遅く、米軍第4ストライカー装甲旅団がイラクから国境を越えてクウェートに入り、イラクでの戦闘が公式に終わったことを公に祝いました。

米兵:みんなよくやった! でかした!

ジャッキー・スーヘン:けれども、イラクには依然として5万人規模の米兵が臨戦態勢で駐留しており、占領が終わったとは言い難い状況です。

アンドリュー・ベースヴィッチ:オバマ政権は、これらの兵士たちは戦闘任務を実行する戦闘兵ではないと主張するでしょう。けれども、2万人、3万人、4万人規模の外国軍兵士が自分の国にいるなら、占領のように見えますし、占領の匂いがしますし、占領に聞こえますし、実際、占領なのです。

ジャッキー・スーヘン:現在の地位協定では、米軍の全面撤退と占領の終了が求められています。そのため、米軍と国務省は協定が定める2011年12月31日の期限後もいわゆる「永続的駐留」を続けるべく画策しているのです。イラクのバラドでのように、米軍が数億ドルをインフラ改善に費やしているのを見ると、米軍が現在作っているすべてを全面的に放棄すると考えるのは困難です。

サル・ノジョミアン大佐:バラド共同基地は約10平方マイル、すなわち約6500エーカーです。比較のために言うと、DCの郊外にあるアンドリュース空軍基地はこれより約2割小さい規模です。さらにここにはゴルフコースはないので、規模が大体、把握できると思います。バラド共同基地を本拠地とする兵士は約2万8000人います。

このT壁の後ろにはレクリエーション・センターがあります。

ジャッキー・スーヘン:米国空軍のサル・ノジョミアン大佐が案内してくれたここは、基本的にアメリカの小都市となっており、大きなトレーニングジムが3カ所、複数のショッピングセンター、レクリエーション地区、映画館があります。2003年、米国の軍事計画者たちは、バラドを長期的な空軍基地として維持しようと考えていました。イラクのより小規模な米軍前哨基地が閉鎖されている一方で、バラドは拡大を続けています。そして、2012年の撤退期限以後も米国空軍がバラド駐留を続けると考えている軍関係者もいます。

サル・ノジョミアン大佐:我々の高官は、イラクでの米軍駐留の縮小という選択肢を検討中です。バラド共同基地は、半永続的な戦略監視基地の一つとして議論されている基地の一つです。

アンドリュー・ベースヴィッチ:察するに、米国政府とイラク政府は、米軍基地を閉鎖したと見せかけるような何らかの策略を講ずると思います。実際、この50年にわたり、米国は英国に空軍基地を維持していますが、米国空軍基地とは呼ばれていません。英国空軍基地と名づけられているのです。けれどもそれらの基地をあらゆる面で所有しているのは米国空軍なのです。ですから、厳密な約束のように見える約束を迂回する方法があるのです。

サル・ノジョミアン大佐:合意が成立してイラク側から何らかのかたちで我々の駐留を求めてくるならば、それが訓練面でなのか共同作戦面でなのかにかかわらず、検討の対象となります。それはこれから決めることです。

ジャッキー・スーヘン:これらの巨大軍事基地に米国の通常部隊が駐留を続けるかどうかは今後を見なくてはなりません。ただし、撤退期限後も駐留を続ける計画でいる兵士がいます。4500人規模のエリート特殊部隊がイラク軍に訓練を施し、対テロ作戦に協力するのです。

シメオン・トロンビタス准将:イラク国軍対テロ部隊(INCTF)の全指令系統で協力する顧問を置いています。

ジャッキー・スーヘン:シメオン・トロンビタス准将は、イラク対テロ部隊の訓練を見せてくれました。准将の部下が訓練を行い協力しています。トロンビタス准将の部隊は大部分の時間をイラク軍士官とともに過ごしているとのことです。

シメオン・トロンビタス准将:世界中で、そしてとりわけここ中東地域で、特殊部隊は----外国の部隊と関係を維持するから特殊なのです。今後しばらく、関係を維持することになります。

ジェレミー・スケイヒル:米国はイラク軍特殊部隊への訓練を続けるのです。基本的に、米国による占領をイラク人に担わせようとしているのです。

シメオン・トロンビタス准将:イラクとの関係は維持します。つまり、アメリカの価値を伝え、その価値を維持するためです。共同関係が長ければ長いほど、より愛されるようになるでしょう。

ジェレミー・スケイヒル:これによって、米国は、地元の部隊を装っているけれども実際には米国の傀儡軍として活動する部隊への実質上の支配権を米軍が握りながら、同時に「イラクを軍事占領はしていない」と言うことができるようになるのです。

ジャッキー・スーヘン:数千人規模の特殊部隊と人数不明の空軍兵士に加え、米国国務省は、イラク全土にある5カ所の永続的駐留ポストに最大7000人の傭兵からなる部隊を雇って派遣する予定であると発表しました。

ジェレミー・スケイヒル:たしかに、多くの米軍兵士がイラクから撤退することになりますが、現在起きていることはといえば、米国国務省がイラクでの作戦を軍事化しはじめていることです。ヒラリー・クリントン国務長官は、イラクにおける武装民間軍事会社(傭兵)の数を倍増させる要求を出しました。国務省はまた、軍事装備に関するペンタゴンの要求を取り入れました。ブラックホーク・ヘリや装甲車などがそこに入っています。現在イラクで起きているのは、米国によるイラク占領のダウンサイジングと商標変更に過ぎません。

シャリーフ ・アブデル・クドゥス:独立系ジャーナリストでデモクラシーナウ!特派員のジェレミー・スケイヒルでした。報道はBig Noise Filmsのジャッキー・スーヘン。

当番組の独自コンテンツは米国クリエイティブ・コモンズ3・0表示=非営利=改変禁止でライセンスされています。合法的な複製には記事がdemocracynow.orgに帰属するものであることを明示してください。ただし、番組の一部には別の著作権が付与されていることがあります。詳しい情報およびさらなる許諾については、ご連絡ください。

デモクラシーナウ! ジャパンから、関連した日本語のニュース映像を探すことができます]
posted by 益岡 at 10:46| Comment(0) | TrackBack(0) | イラク全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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