2010年08月19日

戦争支持者が知らない6つの事実

米国の戦争予算増大はどんなものか。
戦争支持者が知らない6つの事実
デビッド・スワンソン
ZNet原文
元記事はhttp://warisacrime.orgより
2010年7月26日(月)

今週(7月末)、米国下院で戦争予算330億ドルの採択がなされる予定である。大多数のアメリカ人はこれに反対しているが、少数ながらこれを支持するアメリカ人もいる。この戦争予算を支持する人は誰も、以下の6つの事実について知らない。

1. 何カ月----おそらくは何年----にもわたって、タリバン第二----もしかすると最大----の収入源は米国の納税者である。米国納税者は国内外の有益なことに投資するかわりにタリバンに金を提供している。米国下院国家安全保障・外交問題小委員会マジョリティスタッフ報告として「WARLORD, INC.: Extortion and Corruption along the U.S. Supply Chain in Afganistan」という報告がある。この報告では、米国の物資を安全に運ぶためにタリバンに対する支払いが行なわれていることが立証されている。この支払いは、タリバンにとってもう一つの大収入源であるアヘンよりも大きい可能性が高い。これは新しいニュースでもなければ米国政府高官が知らなかったわけでもない。けれども戦争を支持するアメリカ人はこれを知らないに違いない。戦闘の双方が負けることを望まない限り、双方に資金を提供している戦争を支持することは不可能である。敵に靴下1足をあげたということで人々を拘束する政府が、最大の財政支援者となっているのである。

2. 米国最大の石油消費者は米軍である。米国は、世界中の石油を豊富に産出する地域で戦争しているだけでなく、その戦争で、石油を最も多く燃やしているのである。あらゆる種類の兵器で地球を毒すると同時に、その過程で空気を汚染していることになる。2007年のCIAワールド・ファクト・ブックによると、石油消費を一人当たりに換算すると、米軍は世界第4位に位置付けられることになる。それより上の3つは国家である。再生可能エネルギーの生産に投資するかわりに、対抗馬としてはBPくらいしか見当たらないほど破壊的な作戦に予算を注ぎ込んでいては環境に配慮することなどできない。アフガニスタンに兵士1人を送り込む費用をもってすれば年俸5万ドルのグリーン・エネルギー関連雇用を20ポスト創出することができる。米国は戦争するための燃料を得るために戦争をしており、その副作用を回避するために使うことのできる予算をまさにその過程で食いつぶしているのである。

3. 米国の納税者が納める税金の半分以上が、戦争と軍、過去の戦争と軍の出費に対する負債の返済に使われている。内訳を示したパイチャートがここにある。政府支出に関心があるならば、注意深く使われる支出やほかのところでの削減の相殺といった細かいところに目を向けるだけでは不十分である。大規模で予算のかなりを占めるような支出項目にも目を向ける必要がある。その大部分は日常的に帳簿記載とは別で予算が割り当てられる。中国から資金を借入れ、現在下院で審議されているようないわゆる「緊急補正」法案で承認されるもので、こうした扱いをする目的といえばひとえに金を正規の予算とは別に動かすためである。経済に関する多くの研究が、国内で投資する場合でさえ軍への投資は減税よりも経済効果が低く、さらに減税は教育やエネルギー、インフラ等の領域への投資よりも効果が薄いことを示している。戦争と雇用は両立しない。雇用のための支出が同じ法案に組み込まれていたことから、これまで労働運動は(いくつかのすばらしい例外を除けば)戦争支出についてほとんど沈黙してきた。今や状況は異なる。下院が扱っているのは、雇用や住宅、学校、グリーン・エネルギー、年金などに必要となる金を戦争に使おうという法案なのである。今週、これらを提唱する人々は戦争予算法案に反対の声をあげるだろうか?

4. 米軍兵士の死因として主なものの一つ、そしておそらく最も多いものは自殺である。記録的な数の米軍兵士が自殺している。その主な理由の一つは、おそらく、兵士たちが一体なぜ自分たちが命を危険に晒しているのか、何のために他の人々の命を奪っているのかわからないことにあるだろう。ワシントンの政府高官さえそれを知らないのに、兵士たちに理解を求めることができるだろうか? 最近、米国上院で大統領のアフガニスタン特使が証言したとき、民主党と共和党の上院議員たちは繰り返し彼に目的は何であり、成功するとはどのようなことで、戦争を続ける目的は何かと繰り返し尋ねた。特使リチャード・ホルブルックは答えを持っていなかった。ボブ・コーカー上院議員(共和党・テネシー州)はロサンゼルス・タイムズ紙に次のように話している。「両党の議員の多くが、この戦争は目的がないと感じている。アメリカで最もタカ派の立場をとっているような議員も心配で頭を掻いている」。コーカーはさらに、90分にわたりホルブルックの説明を聞いたのちも「民生面で何が目的なのか何一つ具体的なことはわからなかった。これまでのところ恐るべき時間の無駄だった」と述べている。

5. 議会を通過しつつある330億ドルの戦争予算はアフガニスタンでの戦争を続けるために必要というわけではなく、もっぱら戦争を激化させるために使われることになる。大統領は数カ月前に将軍たちから戦争拡大を求める圧力を公に受けたが、議会はそのための資金をまだ認めていなかった。予算を付けなければ、取り消すことができる。CNNは次のように報じている。「国防長官ロバート・ゲーツは6月、上院議員に対し、議会がイラクとアフガニスタンの戦争に対する追加予算を承認しなければ、年内これからは軍事作戦を縮小せざるを得ないと警告した」。これはナンセンスである。戦争拡大のための予算が阻止されたとしても、戦争はこれまでと同じ規模で続けられる。もちろん、それとて、ペンタゴンが議会の権限を尊重したとしてのことであるが。ゲーツが大っぴらに示唆する別の選択肢は、ペンタゴンが定常予算を使って戦争を拡大するための予算に充てることである。アラン・グレーソン議員はいわゆる「戦争は皆さんを貧しくさせる法」を提案している。この法案では戦争費用は軍事予算から捻出することを主張しており、それにより米国市民の収入3万5000ドルまでに対しての連邦税を廃止し、国家負債を削減することができる。どれだけ恐ろしいことだというのだろう?

6. 戦争は、仮にお金がかからないとしても、この世で最も有害なものである。父親がベッドに寝ているときに撃たれて殺された男性の新たなビデオを見るとよい。我々の税金が使われている。米軍がやったこうした行為について、どれだけ多くの話があるだろう? 米軍の無人航空機は「ゲリラ」だけでなく民間人も殺す。米軍の夜襲も検問も同じである。と、もしかすると検問は違うかもしれない。スタンリー・マックリスタル将軍は検問で米軍が殺した人々----誰一人脅威ではなかった----について驚くべき数を上げている。さらに、我々が破壊した場所ではダメージは長く残る。ファルージャの子どもたちに加えられた損害に関する新しい報告書を読むとわかる。米軍兵士が臆病だったとか兵士の親が兵士たちをうまく育てなかったといったことが理由ではない。この戦争では戦場で二つの軍が戦っているわけではないことが原因なのだ。我々は他国を占領しており、そこでは敵は我々以外の全員と同じように見える。

さて、もしかすると、米国の議員たちはこうした事実を熟知しながら、自分たちの資金源が戦争に予算を割り当てるよう求めているから戦争予算を付けようとしているのかもしれない。ところで私たちには何ができるだろうか? 我々は、少なくとも我々の一部は、選挙の度に投票する。それは我々の役目ではないだろうか? この問題が選挙とどう関係しているだろう? 全面的に関係がある。今週、地元選出議員に電話するときに戦争資金に反対するようお願いするだけでなく、要求しなくてはならない。戦争予算に賛成するならば当選させないよう----他のより悪い候補に置き換えてでも、というのもより悪くはなりにくいのだから----活動することを知らせるべきである。8月は戦争予算への態度に応じて議員を讃えたり罰したりすることに費やさなくてはならない。戦争に一文たりとも予算を付けない方針の議員候補88人のリストはここにある。様々な政党と立場の候補たちである。こうした人々を支持するべきだろう。

あと1週間戦争予算を阻止できれば、9月半ばまで、そしておそらくは今後ずっと阻止できるだろう。これまでよりも阻止に近いところまでいければ、それを足場とすることができるだろう。戦争反対者が反対票を、賛成者が賛成票を投じるこの予算の情報を得ることで、阻止できるかどうかは別として、どの議員が辞めるべきか、どの議員が続けるべきかを特定することができる。賛成票のほとんどが共和党であるならば、大統領自身の党の反対を大統領につきつけることができる。我々は平和へ向かっている。

さらなる情報はhttp://defundwar.orgを参照のこと。

posted by 益岡 at 09:56| Comment(1) | TrackBack(0) | イラク全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「普通」な話しが分からないいや、分からない振りをする輩の多いこと。

http://swinglike.ojaru.jp/
Posted by abc at 2010年08月19日 18:27
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