2010年08月11日

我々はどれだけのイラク人をこの地上の生から「解放」しただろうか?

改めて、事実の確認。
我々はどれだけのイラク人をこの地上の生から「解放」しただろうか?
ロバート・ネイマン
ZNet原文
2010年8月8日日曜日

今日、アメリカに、正午に公共の広場に立って、他の国々を爆撃し、侵略し、占領することは人間の解放のためなのだと主張する男や女がいるだろうか?

そうした人間に出会ったときは、アメリカによるイラク侵略と占領について、いくつか簡単な質問に答えてもらうとよい。

我々は一体どれだけのイラク人を愛する人と引き離して「解放」しただろう?

我々は一体どれだけのイラク人を、生まれ育った家や町、国に住むことから「解放」しただろう?

我々は一体どれだけのイラク人をこの地上の生から「解放」しただろうか?

アフガニスタンで際限なく続く戦争----あるいは米国とイスラエルによるイランへの軍事攻撃----は人道的観点から正当化されると主張するアメリカ人が、アメリカによるイラク侵略と占領の結果としてどれだけのイラク人が命を失ったかという質問に対し、事実に基づく首尾一貫した回答ができないならば、そうした人物が主張する「人道的」戦争、「人道的」爆撃、「人道的」占領などというものはまったく信憑性ゼロのものではないだろうか?

どれだけの人が死んだか知ることはできないという主張はまったくの嘘である。正確に何人が死んだかはわからないというのはある程度は本当であるが、人間の調査と努力については様々な分野で正確な数字はわからないけれどもそれでも重要な大きな数というのが多数存在する。数の桁を理解することが重要である場合、手を上げて「わかりようもない」などとは言わない。次のように書かれた参考図書を想像してみるとよい。「今日地上に何人の人間が住んでいるかはわかりません。というのも、全員を数えた人はいないからです」。

数えられないほど大きな数の規模を知りたいときは、推測するのである。

そしてイラクでの死者数を推定しようとする試みはいくつかなされてきた。2008年11月、ティム・ランバートは2008年10月の数字を外挿して複数の推定を対比する次のような表を公開した。

 調査     暴力的な死  超過死亡
 ILCS       160,000
 ランセット1  350,000    510,000
 IFHS      310,000    740,000
 ランセット2  1,200,000    1,300,000
 ORB      1,200,000

ランバートが同じ問題を今日扱うならば、おそらく次のような表を作るだろう。

 調査     暴力的な死  超過死亡
 ILCS       180,000
 ランセット1  400,000    580,000
 IFHS      350,000    840,000
 ランセット2  1,370,000   1,480,000
 ORB      1,370,000

これらの数字はお互いに異なっている。これら異なる数字を使って、2003年3月に始まる米国のイラク侵略と占領の結果、どれだけのイラク人が死亡したかについて意味のあることは言えるだろうか?

当然、言える。極めて高い確信度で、次のように言うことができる。「米国によるイラク侵略の結果、数十万人のイラク人が死亡した」。

だから、アフガニスタンに対する無期限の戦争と占領、あるいはアメリカとイスラエルによるイラン攻撃を支持すると主張したり、「人道的」理由でどこか他の国を爆撃し侵略し占領することを要求するアメリカ人に行きあったならば、次のように言うよう求めてみよう:「米国によるイラク侵略の結果、数十万人のイラク人が死亡した」。この一文を言えないようなら、そうした人々が口に出す他の言葉はすべて無視しても構わない。

投稿者:益岡


posted by 益岡 at 21:44| Comment(0) | TrackBack(0) | イラク全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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