誰がイラクの石油を支配するのか?
パトリック・コックバーン
2009年6月20日
CounterPunch原文
バグダード発。
巨大油田という懸賞金を国際石油企業に与えるイラク政府の計画に対してすさまじい抗議が起きている。イラク政府のこの計画は、石油生産と石油収入の減少に歯止めをかけ、増産と増収をはかるための捨て鉢の試みである。
6月29日と30日、イラク石油相フセイン・シャフリスタニは世界の巨大石油企業と、イラク最大の六油田を向こう20年から25年にわたり開発する契約を結ぶ予定である。
イラク石油産業部門の高官たちはこの契約を批判している。石油省のもとにあり、イラク原油のほとんどを生産しているサウス・オイル・カンパニーの理事ファヤド・アル=ネマは先週末、次のように述べた。「このサービス契約により、イラク経済は手足を縛られることになり、今後20年にわたり独立が阻まれることになるだろう。この契約でイラクの収入は浪費されることになる」。ネマ氏はその後、契約に反対したことを理由に解雇されたと言われているが、ネマ氏によると、イラク国営石油産業の職員の多くが自分と同じ意見であるという。
投稿者:益岡